出演アーティストでは、EDM界の若手トップランナーとなったゼッド(ZEDD)がEDMの勢いを見せつけた。白昼のライブ時間のためにEDMの魅力を支える照明の自由度が半減する中、「クラリティ」「スペクトラム」などに特に顕著なメロディアスな楽曲力で踊りたい観客の欲求に応えた。新星ガールズアイコンとして室内最大規模のマウンテンステージを入場規制にしたカーリー・レイ・ジェプセン(CARLY RAE JEPSEN)は、シンメトリーのボタニカル柄を施したホルターネックのタイトドレスに裸足のスタイルで登場。頻繁にステージを降りて客席最前の観客とハイタッチを交わし観客のハットを被ってみせる愛らしさと、ローラや水原希子らモデル勢がパロディしたビデオでも話題となった「コール・ミー・ベイビー」などの楽曲のキャッチーさで観客を魅了した。
マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」の価格を抑えた新ライン、「ザ マーク ジェイコブス(THE MARC JACOBS)」が5月30日に発売された。価格はTシャツが1万4000~2万1000円、メンズシャツが4万3000円など。同ブランドを率いるデザイナーのマークは、「シンプルな服を上質な素材で美しく作ったものか、独特なセンスのものがほしい。私は両極端なものが好きなんだ」と自身のファッション観を語る。
「ザ マーク ジェイコブス」は、ガーリーなスリップドレスや両脚の色が違うタイツ、ビンテージ品のようなレオパード柄のコート、ドイツ南部の民族衣装を思わせるスカート、そして「ピーナッツ(PEANUTS)」のキャラクターがプリントされたトレーナーなど、かつての「マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」が本来目指したであろう方向性のアイテムであふれている。
昔から、コレクションラインは価格を度外視して自由に作りたいと考えていた。その一方では、手の届く価格帯でファッショナブルな洋服を提供したいという思いがあった。ランウエイのドレスはもちろん、25ドル(約2700円)のビーチサンダルでも「マーク ジェイコブス」らしさやクリエイティビティーを保ったものを出したかったんだ。かつての「マーク BY マーク ジェイコブス」や、(長年のビジネスパートナーである)ロバート・ダフィー(Robert Duffy)が手掛けた「スペシャル アイテムズ(SPECIAL ITEMS)」がそうであったようにね。つまり、「ザ マーク ジェイコブス」はそれらのブランドをリニューアル、もしくは再始動したようなものだと言える。
その通り。私は当時のブランド構成は悪くなかったと思っている。誰のせいで失敗したのかをここで言うつもりはないが、「マーク BY マーク ジェイコブス」は正しい方向性だったと思っているし、特にまだ“汚染”されていなかった初期の頃は素晴らしい出来だったと思う。もうかったからあれは正しかったと言っているわけではなく、私たちの信念が形になったという意味でね。
これまでエキサイティングじゃなかったことはないよ。とはいえ、「マーク BY マーク ジェイコブス」を始めた頃はそのコンセプトをあまり理解してもらえず、何回も説明したり擁護したりする必要があったが、現在はすんなり受け入れてもらえるのではないかと期待している。そして、当時はマーチャンダイザーなどが次第に「この百貨店のためにこういうものを作ったほうがいい」と指示するようになり、私たちがやりたいこととかけ離れていってしまった。
また、シークレットゲストとしてお笑い芸人のレイザーラモンRGが、演歌歌手・細川たかしに扮したこぶしたかしで登場。細川たかしの「北酒場」やバックストリート・ボーイズ(Backstreet Boys)の「I Want It That Way」、USAフォー・アフリカ(USA for Africa)の「We Are The World」に乗せ、「サカイ」は「(自身が着用する袴を指差し)こんなの多い」、「アンダーカバー」は「黒っぽい服多い」などと歌い、人気の“あるあるネタ”で会場の笑いを誘った。
「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指し、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技としてとらえる際の名称。欧米でプロ化が始まり、日本でも2016年に日本プロeスポーツ連盟(2018年に日本eスポーツ連合に統合)が設立された。同連合は、eスポーツがオリンピックの正式種目に採用されることを視野に入れ、さまざまな施策を行っていくという。米LA発「アンディフィーテッド(UNDEFEATED)」は、ニューヨーク初のプロeスポーツチーム「ニューヨーク エクセルシオール(New York Excelsior)」のチームジャージーを手掛けた。国内では、ビームス(BEAMS)が日本eスポーツ連合のオフィシャルスポンサーになるなど、ファッション企業のeスポーツへの参入も増えそうだ。
米「ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)」がハリウッド映画界の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)らのセクハラ疑惑を報道するや否や、ハリウッドにとどまらず性被害を告発する女性が続々と現れた。これが「#MeToo」運動となって、ファッション業界にも波及した。テリー・リチャードソン(Terry Richardson)、ブルース・ウェーバー(Bruce Weber)、マリオ・テスティーノ(Mario Testino)といった有名写真家らが真っ先に槍玉に挙げられ、その後もカール・テンプラー(Karl Templer)やゴーシャ・ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)が告発された。
過去にもウィメンズのショーを休止していたことがある同ブランド。今回の休止について高橋盾デザイナーはインスタグラムで「この”we are infinite”のショーをもってしばらくレディースのショーをお休みします(もちろんデザインは続けます!)それに代わり、6月からパリコレクションでメンズのショーを始めるという一大決心をしました。僕自身めちゃくちゃ楽しみです!皆さん楽しみにしていてください」と、メンズ・コレクションへの注力が理由とコメントしている。同投稿には東京のファッションシーンをけん引するブランドの一大発表だけに国内外から多くのコメントが寄せられている。
「ラグジュアリーコレクション(THE LUXURY COLLECTION)」には、世界最高峰のホテルやリゾートが100軒以上加盟している。ベニスの「グリッティパレス べニス(GRITTI PALACE VENICE)」やドバイの「アルマハ デザート&スパ ドバイ(AL MAHA DESERT AND SPA DUBAI)」などユニークなラグジュアリーホテルばかりだ。日本には東京の「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町 (THE PRINCE GALLERY TOKYO KIOICHO以下、プリンスギャラリー)」や京都の「翠嵐 京都(SUIRAN HOTEL KYOTO以下、翠嵐)」、宮古島の「イラフSUI 沖縄宮古(IRAPH SUI OKINAWA MIYAKO以下、イラフ)」の3軒がある。
テキサス州ダラスを拠点とするニーマンは118年の歴史がある老舗の百貨店で、ハドソンヤード店が43店目となるが、マンハッタンに出店するのはこれが初めてだ。同じニーマン マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)の傘下で、ニューヨーク5番街にある米百貨店バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)の創業者一族との約束によってニーマンはこれまでマンハッタンに進出していなかったが、“経済的な解決策”により可能になったという。しかし、「ハドソンヤード」はいわゆる繁華街ではないミッドタウンウェストに位置するため、その成功は未知数だ。
ジェフロイ・ヴァン・ラムドンク(Geoffroy van Raemdonck)最高経営責任者(CEO)は、「ハドソンヤード店はラグジュアリー・プラットフォームを構築するという当社の方向性を反映しており、ラグジュアリー志向の顧客を引き付ける買い物体験やサービスとは何かを実験する場だと考えているので、競合とは異なるタイプの店になるだろう。現在、ECではニューヨーク市に住む顧客の売り上げがおよそ1億ドル(約111億円)、より広域なニューヨーク都市圏まで含めると2億ドル(約222億円)程度だが、顧客の買い物体験をさらに向上させるためには実店舗が必要だと考えて出店した」と語る。同百貨店の年間49億ドル(約5439億円)の売り上げのうち、約3分の1がオンラインによるものだ。
ニーマンは、アパレル製品のパーソナライズやグルメ、旅行、ヘルスケアなど、さまざまな分野で新たなコンセプトを生み出すべく、“アイデア・ファクトリー(IDEA FACTORY)”プロジェクトを18年に発足させた。今までにないサービスや体験を提供する“次世代型の店舗”を作り上げ、今後オープンする店や既存店に適用するという計画だが、ハドソンヤード店はその一環だと言えるだろう。同店にはファッションショーやサイン会などが開催できる“ニーマン・マーカス・ライブ(NEIMAN MARCUS LIVE)”というおよそ90平方メートルの広場が設けられているほか、料理のテイスティングやカクテル作りが体験できるオープンキッチンが設置された“クック&マーチャント(COOKS & MERCHANTS)”コーナーが作られている。