モンクレール(Moncler)


モンクレールについて

「きれいめ」「リッチ」でカジュアル過ぎることなく、スタイルを格上げしてくれる高級感やオシャレさが魅力のモンクレールは、ジュエリーで言うカルティエのようなハイクラスな存在。

さまざまな種類の上質なダウンジャケット・ダウンコートが豊富に揃っており、年齢層が20代後半~50代のママさんまで幅広いのも特徴です。

モンクレールの人気ダウン&コート5選

モンクレール1

 SUYEN(スイエン) 

これ欲しい♪442こちらは毎年大好評の洗練されたベストセラーダウンで、リッチに見せてくれるシンプルAラインのロングパーカータイプ。

軽い着心地で動きやすく、フード部分はドローストリング付きで衿元が立体的に立ち上がり、可愛さも防寒も万全。ジップも黒で統一され、コートに馴染みます。細部まで行き届いたデザインは、さすがベストセラー。


モンクレール3

 NESEA(ネセア) 

これ欲しい♪176ダウンとウールの異素材ミックスがスタイリッシュな印象で、大人のお出かけにも相応しい一着。

アシンメトリーにあしらった上品なメタルジップは、上まで閉めるとタートルネック風にも楽しめます。ポケットのジップは垂直に配され、シャープな印象に一役買っています。


モンクレール2

 AGLAIA(アグライア) 

これ欲しい♪158「ダウンの日も可愛くいたい♪」そんなフェミニン派の人にぴったりなフリル裾が華やかなショートダウン。
冬の街でぱっと目を引くリッチな白は、まろやかなトーンなのでカジュアル服にもなじみやすい。ジャストサイズのショート丈は、ボトムスを選ばず、すっきりとスタイルよく着こなせるのも嬉しいポイントです。


モンクレール4

 GISELE(ジゼル) 

これ欲しい♪193体を美しく見せつつ着心地は楽ちんな優秀シルエットのダウンコート。
アシンメトリーなジップ使いや後ろ側だけ気持ちコクーン状になったAライン。ゆったりとした着心地ながら全方位きれいなシルエットを実現しています。丸衿のように仕上げたフードは大人可愛く、小顔効果も満点。


モンクレール5

 EVANTHIA(エヴァンシア) 

これ欲しい♪190細身のシルエットと首元のリッチなファーで女らしいカジュアルが叶うモッズ風のダウンコート。
ウエストと裾をドローストリングで調整できて、女性らしいシルエットを楽しめます。衿元のファーでリッチさも増量。

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ピシェアバハウスの人気ブーツ3選♪

ピシェ アバハウス


■女らしさ格上げするフォルムで美脚度UP!
女性「今の気分」を映し出したトレンドデザインから、永遠のスタンダードアイテムまで柔軟に対応するシューズ&セレクトショップブランド。
美しい曲線を描くカッティングとサイドライン、そしてムダのない細ノーズ、緻密なシルエットで、足を美しく演出します。

ピシェ アバハウスの人気ブーツ3選♪

abahouse1

これ欲しい♪15レザー切り替えとゴールドジップが洗練度を上げる、毎年人気のサイドジップブーツ。ワイドパンツやスカートとも相性が良く、流行関係なく長く使えます。


abahouse2

これ欲しい♪15折り返せばファーのショートブーツにもなるミドル丈。エレガントとフェミニンの両方の表情が楽しめます。


abahouse3

これ欲しい♪2脚を長く細く魅せるニーハイブーツは、辛口スタッズが今っぽいアクセント。バックファスナーだから脱ぎ履きも簡単なんです♪

クリスマス・ウィッシュリスト

私は本当に買い物をするのが難しいです。私は、私が本当に何かを持っていなければならないと決めるとき、私には不十分な衝動支配があります、そして、それは貴重な少数の贈り物を年末に買うために残します。それが十分でなかったように、私の誕生日はクリスマスイブです。


安全なお金は、通常、夕食に私を連れ出して、それを贈り物と呼んでいるだけです、しかし、誰でも、休みの間、材料を私にトライして、買うために、自信があるか寛大であるならば、ここでは、私が望むかもしれないもののサンプラーです。シャネル ピアス 偽物あなたが知っていない限り、私はこのポストが実行されるまでにこれらすべてのものを購入することができます。


1 .アレキサンダーワンDonnaホボ:もちろん、我々はハンドバッグから始めなければなりません。私は私の現在の髪の色やメガネを見ることができるかもしれない誰もが、おそらくヒップホップアレキサンダー王のハンドバッグを必要とするすべてのヒップスターを見て、心のヒップスターです。パロディ 通販ドンナは、非常にクールで、完全に機能的です。ショッピングカートに追加する。
2 .ジョージア大学「私は、この州を走らせます」Tシャツ:完全に冗談を言わないこと。大学フットボールとジョージアブルドッグの私の大学は、ハンドバッグの前でさえ、私の最初の愛です。感謝祭の週末、私たちは、7位のジョージア工科大学の黄色のジャケットをノックし、別の年のために私のFacebookのニュースフィードにすべてのmouthyハイテクファンをシャットダウンし、私はこの勝利を記念して、このTシャツを持ってほしいと思います。実際、私はあまりTシャツを着用していないので、XXLで寝ることができます。バイスルーフットボール24.95ドル。
3 .アップル15インチのMacBookプロ:私は私のソファーの上に座ります、そして、私の2つのプラス年のMacBookプロは週につき40 +時間をタイプします、そして、私は私が言及する気がするより、私のオットマンより多くの回それをノックしました。それは傷のついた、ひびが入った、そして、汚い正直の種類です、しかし、それでも、光っているドライブは正確にもう動きません。私が言ったように、私は数回床にそれをノックしました。完璧な世界では、しかし、私はクリックしてクリックするには、光沢のある新しいものが欲しい。アップルを介して1699ドルで購入する。
4 .レイバンプロピオネートアビエイターサングラス:私は全体的にレイバン中毒の何かであり、過去数週間にわたって、この特定のモデルは、それと彼女の不幸な新たなタブロイドの存在のためにエリンNordegrenの明らかな愛情の結果として私の注意に来ている。私は、ワイヤーフレーム飛行士とプラスチックフレームウェイファラーを持っています。黒と亀のシェルを決めることはできませんが、サインアップ。$ 130でサックスを買います。
5 .ターゲットゼブラ装飾枕:私は本当にこれを説明することはできません。私は、ちょうど私のベッドのために若干のゼブラ印刷枕を望みます。私は1年半のようないくつかを欲しかったし、誰かが最終的に安くてグラフィックとシンプルなものを作ることを決めた。私は黒いシートとシャルトリューズと白い布団を持っています。ギミー.19.99ドルで目標を突き抜けてください。

「自分を知りたいから撮影する」と語るその真意とは

ポートレートを中心に広告や写真集、雑誌の分野で活躍する写真家の桑島智輝。新境地ともなる写真集「我我(がが)」を今年の9月14日青幻舎から出版した。桑島は妻である俳優の安達祐実を毎日撮り続けており、「我我」にはそこからセレクトされた写真が文章と共に掲載されている。「夫婦間では、写真を撮ることが一つのコミュニケーションになっている」と語る桑島に、「我我」に込めた思いを聞いた。

前回の写真集「私生活」(集英社)を2013年に出版したんですが、それ以降も安達さんを撮影し続けていて、どこかのタイミングで写真集を出そうとずっと思っていました。具体的な話になったのは2年ほど前からです。今回のアートディレクターを務めてくれた町口景(まちぐち・ひかり)さんに撮った写真を見せて相談をするようになり、そこからですね。

出版日の9月14日は、安達さんの誕生日なんです。今回の写真集は日付が重要で、日付が入っている写真も多いです。基本的に写真は時系列で並んでいて、15年11月13日の結婚記念日のトンネルの写真から始まり、終わりは19年8月15日の終戦記念日です。

8年ほど撮り続けています。最初は前回の写真集を出すための企画だったんですが、撮り終わって写真集ができるまでの過程もずっと撮っていて、そのうちに安達さんと付き合うようになって、結婚して。そうすると自然と毎日撮影していますね。安達さんを撮ることが楽しいです。

そんな日もあります。でもこれは安達さんの度量の広さだと思うんですが、写真を撮ることに対しては怒らない。夫婦のルールとして、何をしていても撮影してOKということになっています。だからすごく怒っている写真もあります。正直、相手が怒っているときに撮影するのって恐いし、勇気がいること。でもそこで撮ることが重要で、「そこで撮らないんだったら、やめちまえよ」って安達さんは思うはず。だからある意味、そういったときは僕と安達さんとの闘いでもあります。

写真が介在しないと成り立たないという変わった夫婦関係なんです。撮るのが愛かというとそれだけではないけど、興味があるという意思表示にはなるので、写真を撮ることがコミュニケーションの一つになっています。撮った写真は定期的に見せていて、それは夫婦の記録であり、自分たちがどういう風に生きてきたかの確認作業でもあります。

“安達さんはからっぽ”だから撮り続けていられる

安達さんは中身がからっぽなんです。それは俳優の特性なのかなと思っていて、自分を“依り代”にして、役が降りてくる。そういうのをすごく感じるんです。安達さんがそこにいるけど、いない感じがして。からっぽだからこそ、撮っても撮っても撮り切れない。そして結果、空っぽの人を撮り続けるとことで、自分自身が見えてくるんです。だから何で安達さんを撮り続けるのかっていうと、楽しいからだし、夫婦の記録としても撮っているのももちろんあるけど、結局は自分を知りたいから撮影するのだと思います。写真を撮ることで、被写体を介して自分自身が現れてくるんです。

大きな構成でいうと、「我我」は出産前と出産後になっています。出産前の写真は何だか硬くて、“私写真とはこういう風に撮らないといけない”というのが強く出過ぎていて、打算的な写真が多い。例えば、“安達祐実がこういうことをしたらおもしろいな”っていう狙いが見えすぎる。出産を機に、もしかしたら自分に男としての自信がでてきたのか、そういうことを考えなくなって、いいなと思ったら撮影するようになりました。写真の雰囲気もリラックスした感じになりました。

この平間さんの文章はすごく核になっています。被写体が強烈だと、撮影者はその被写体を超えられない。なぜなら写真が全てその人の写真になってしまうからです。それは僕の課題でした。ともすれば、今回の写真集も安達祐実の私生活を撮影した写真集になってしまいがちですが、結果としてそうはなっていなくて、それはなぜかというのを書いてくれたんです。今までの、よくわからないけど撮り続けるという行為に対して、全肯定をしてくれている。このあとがきを読んで、布団の中で号泣しました。

現在「クイックジャパン」(太田出版)で“はじまりの一枚”という写真と文の連載をしていて、そこでは自分たちのことを「我々」と表記することが多くて、「我々」っていいなと思っていたんです。でも「我々」と書くよりは、ちゃんと一対一が伝わる「我我」の方がいいなとデザイナーの町口さんに相談したんです、そこで読み方は「われわれ」よりも「がが」の方がいいってことになって。それで「我我(がが)」になりました。

カバーに使っている紙は、シワがあってあまり写真を印刷することがないらしいです。僕も最初見たときには、少し怖く見えたんです。それでデザイナーの町口さんに言ったら、「これは昼に安達さんが『この野郎』と怒ってくしゃくしゃにした写真を、夜に桑島君がリビングで伸ばした感じをイメージしている」という説明を受けて、それがすごく納得できたんです。それでこの紙でいくこと決めました。

最初はモノクロ写真も考えていたんですが、カラーの方がポップだし、なるべく多くの人に見てもらいたいと思ったのでこの写真にしました。判型も手に取りやすいように、このサイズにしています。

本当に彼女自身が無防備で、何もしないからそういう感じが出せているんだと思います。

相手が何を書いているか分からないようにして、お互いに自分が思ったことを書いているので、たまに真逆のことを書いたりしています(笑)。

夫婦って大変なんです。一番近い他人だし、正直、他人のことって分からない。でもその中で夫婦なりのルールを決めたり、夫婦なりの喜びがあったりする。写真家と俳優というと特別な感じはするけど、ベースは同じ。これを見て、どこの夫婦も一緒なんだなと思ってもらえるといいですね。

マンハッタンに新百貨店 EC化率30%越えのリアル店舗はどうなる

アメリカ・シアトルが拠点の百貨店ノードストロム(NORDSTROM)は10日(現地時間)、今秋マンハッタンにグランドオープンする旗艦店を一部プレスに向けて紹介した。同店は10月24日にオープン予定。1年半前にブロードウェイを挟んだ場所に先行オープンしたメンズ館を含めて、同社にとって本格的なニューヨークでの足がかりとなる。

工事は9日に大半を終えたばかり。これから内装を整え、什器を入れ、商品を並べる。このため、現段階ではほとんどのフロアが撮影NGだ。

それでも7層構造で地上5階、地下2階の店舗が、従来の百貨店の当たり前を踏襲していないことはわかる。すでにEC化率が30%を超え、特にこれまで近隣に店舗がなかったニューヨーカーがオンライン最大の顧客という同店は、先行オープンしたメンズ館同様O2O施策に積極的。すでにメンズ館でもオンラインで注文した商品を店舗で受け取れるシームレスなショッピング体験を提供しているが、本館グランドオープンに合わせ、オンラインで注文した商品の返却も面倒な書類の記入やパッキングなどせず、店舗でドロップオフできる環境を整える。また、店内にはデジタルウォールのほか、携帯の充電チャージステーションを随所に完備する予定だ。

北米を中心に120以上の百貨店と、アウトレット業態「ノードストロム ラック(NORDSTROM RACK)」は240店舗以上を展開するノードストロムだが、ニューヨーク・マンハッタンについては、サックス・フィフス・アヴェニュー(SAKS FIFTY AVENUE)やバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)、ブルーミングデールズ(BLOOMING DALE’S)、そして破たんしたバーニーズニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)を追随する。そこで、EC化率も高いことから、「コミュニティーのハブにならなければ生き残れない」と一族のピート・ノードストロム(Pete Nordstrom)ヴァイス・プレジデント。既存百貨店から遠いアッパーウエストの富裕層や、地下鉄のハブ駅コロンバスサークル利用者をターゲットに、彼らにとって居心地の良い空間を構築する。まず壁面は、基本全てガラス製。ドイツで生産し、スペインで加工した湾曲するガラスで壁面を作り、店舗全体から自然光を取り入れ、マンハッタンの街並みが一望できる環境を作る。

店内には、7つの飲食施設を設ける。好調なシューズやビューティは2フロア展開。特に女性靴は1フロア全てを使い、「ヴァンズ(VANS)」から「ヴァレンティノ(VALENTINO)」までを同じ売り場に並べる。オープン時、シューズは50、バッグは100の限定品が並ぶ予定。ライバルに比べ手頃な商品も多く、婦人服では「カナダグース(CANADA GOOSE)」「メイドウェル(MADEWELL)」「トップショップ(TOPSHOP)」なども取り扱う。

構想から7年。期間中、状況は大きく変化し、当初は本館に組み込む予定だったメンズフロアをスピンアウトするなど、計画は大きく、何度も変わった。ピート=ヴァイス・プレジデントは、「予定しなかったことも多々あったが、顧客にベストオファーを提供するため、突発事項は柔軟に受け入れ何度も計画を練り直した。マンハッタンでの成功は、世界的な百貨店になるため必要なステップ」と話す。EC化率高さを含め、現在アメリカの百貨店業界では頭一つ抜きん出た存在になりつつあることに水を向けると、「拠点がシアトルなのが良いのかもしれない。シリコンバレーは、常に刺激を得ている」という。

東京2日目にBENIやVERBALらも来場 ファレルがハッピーに大トリを飾る

「サマソニ‘20」東京2日目は、夜に雨がぱらついたものの、日中は好天が続き、フェスファッションを楽しむには絶好のコンディション。バーバル(VERBAL)やユン(YOON)、BENI,広海深海らの姿も見受けられた。来場者の着用トレンドは、基本的には70‘sボヘミアン。特にトライバル柄とフリンジのディテールが豊富なのと、素材感にこだわって夏場でもスエードやレザー使いがみられることなどが特徴と言える。

出演アーティストでは、EDM界の若手トップランナーとなったゼッド(ZEDD)がEDMの勢いを見せつけた。白昼のライブ時間のためにEDMの魅力を支える照明の自由度が半減する中、「クラリティ」「スペクトラム」などに特に顕著なメロディアスな楽曲力で踊りたい観客の欲求に応えた。新星ガールズアイコンとして室内最大規模のマウンテンステージを入場規制にしたカーリー・レイ・ジェプセン(CARLY RAE JEPSEN)は、シンメトリーのボタニカル柄を施したホルターネックのタイトドレスに裸足のスタイルで登場。頻繁にステージを降りて客席最前の観客とハイタッチを交わし観客のハットを被ってみせる愛らしさと、ローラや水原希子らモデル勢がパロディしたビデオでも話題となった「コール・ミー・ベイビー」などの楽曲のキャッチーさで観客を魅了した。

そしてヘッドライナーのファレル・ウィリアムス(PHARRELL WILLIAMS)は、盟友NIGOが手掛ける「ヒューマンメイド」のアイコン白Tシャツと、「アディダス」マークをヒップにたたえたパンツ、そして3ストライプスのイエローが暗闇で映える「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」のスニーカースタイルで登場。その頭上を飾るアイコニックな帽子が今日はオリーブのハンチングだ。自身の曲に加え、相方チャド・ヒューゴをサプライズで招き入れたN.E.R.D.曲、そして自身もフィーチャリング参加したダフト・パンクのグラミー賞受賞曲「ゲット・ラッキー」などを織り交ぜたオールタイム・ベストな選曲で陽気に楽しくライブを進めていく。そして終盤、昨今のファレル人気を決定づけたヒット曲「ハッピー」を投下。数十人の子どもダンサーを招き入れ、その子らひとりひとりと握手を交わしながら、そして観客に向けて歌い上げながら、ハッピーな瞬間をシェアしていった。

カルティエの新バッグ「ガーランド ドゥ カルティエ」ジュエリーボックスが着想の8角形レザーバッグ

カルティエ(Cartier)は、新作バッグコレクション「ガーランド ドゥ カルティエ(Guirlande de Cartier)」を2019年1月11日(金)より銀座ブティックとオンラインブティックで先行発売し、2019年3月より全国のブティックで発売予定。

メゾンにとって最も象徴的なオブジェであるジュエリーボックス。この創作における視点は、1910年代のジュエリーバッグ、1960年代末のマスト ドゥ カルティエ コレクションのライフスタイル、そして2000年代に発表された複数のアイテムと、レザーグッズとしても各時代を築いてきた。「ガーランド ドゥ カルティエ」は、メゾンの新たな1ページを開くバッグコレクションとなる。

「ガーランド ドゥ カルティエ」は、これまで脈々と受け継がれてきたメゾンの精神を反映するバッグ。厚手のしなやかなカーフスキンをカットした8つの面で構成され、そこには「フラワー ガーランド」あるいは「パピヨン」と呼ばれるゴールドの花綱飾りが施されている。バッグの名にも冠せられた“ガーランド(花綱飾り)”は、18世紀のモチーフにインスピレーションを得たもので、カルティエのジュエリーボックスを象徴するデザインだ。

カラーは、カルティエでこれまでジュエリーボックスに使われてきたレッド、ブラック、グリーンの3色を展開。特別モデルとして、クロコダイルのミニバッグも登場する。なお、すべてのモデルに取り外し可能なレザー ショルダーストラップが付属している。

ライニングにまでジュエリーボックスの要素を
また、バッグのライニングには、ジュエリーボックスに裏張りされているブラックのビロードを採用した。スリット部分には、パリ、ロンドン、ニューヨークというメゾンにとって基礎となる3つの都市の名前が刻印されたミラーが納められている。

ギンザ シックスに期間限定ストア
「ガーランド ドゥ カルティエ」の発売を記念して、2019年1月30日(水)から2月12日(火)に期間、ギンザ シックス(GINZA SIX)内のシジェーム ギンザ(SIXIÈME GINZA)にて期間限定ストアをオープンする。

カルティエレッドを基調とした店内には、全国発売日に先駆けて「ガーランド ドゥ カルティエ」を販売するほか、ラウンドウォッチコレクション「バロン ブルー ドゥ カルティエ」、「ラブ」や「ジュスト アン クル」などの人気のジュエリーコレクションを取り揃える。また、会場内には、“レッドボックス”を用いた観覧車のフォトスポットを設置する。

ガーランド ドゥ カルティエ
先行発売日:2019年1月11日(金)
先行販売取扱店:銀座ブティック、オンラインブティック
一般発売時期:2019年3月 ※予定
取り扱い:全国のブティック
■価格
ガーランド ドゥ カルティエ ミニ 237,600円(税込)
ガーランド ドゥ カルティエ SM 326,700円(税込)
ガーランド ドゥ カルティエ MM 364,500円(税込)
※すべて取り外し可能なレザー ショルダーストラップ付き。
※MMサイズは4月発売予定。

■期間限定ストア
開催期間:2019年1月30日(水)~2月12日(火)
営業時間:10:30〜20:30
場所:シジェーム ギンザ(SIXIÈME GINZA)
住所:東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 2F SIXIÈME GINZA
・取り扱いアイテム例
「ラブ」ブレスレット(ピンクゴールド/ ダイヤモンド) 1,177,200円(税込)
「ジュスト アン クル」ブレスレット(ピンクゴールド/ ダイヤモンド) 1,382,400円(税込)
「ジュスト アン クル」ブレスレット(ピンクゴールド) 793,800円(税込)
「バロン ブルー ドゥ カルティエ」ウォッチ(36mm/SSケース/自動巻き) 704,700円(税込)

マーク・ジェイコブスが語る、新ライン「ザ マーク ジェイコブス」に込めた思い

マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」の価格を抑えた新ライン、「ザ マーク ジェイコブス(THE MARC JACOBS)」が5月30日に発売された。価格はTシャツが1万4000~2万1000円、メンズシャツが4万3000円など。同ブランドを率いるデザイナーのマークは、「シンプルな服を上質な素材で美しく作ったものか、独特なセンスのものがほしい。私は両極端なものが好きなんだ」と自身のファッション観を語る。

「ザ マーク ジェイコブス」は、ガーリーなスリップドレスや両脚の色が違うタイツ、ビンテージ品のようなレオパード柄のコート、ドイツ南部の民族衣装を思わせるスカート、そして「ピーナッツ(PEANUTS)」のキャラクターがプリントされたトレーナーなど、かつての「マーク BY マーク ジェイコブス(MARC BY MARC JACOBS)」が本来目指したであろう方向性のアイテムであふれている。

オンラインストアとマディソンアベニュー店、百貨店などの卸先で5月30日に発売した。6月4日にはニューヨーク・ソーホーにポップアップストアがオープンしたし、同12日に発売記念パーティーを行う予定だ。

昔から、コレクションラインは価格を度外視して自由に作りたいと考えていた。その一方では、手の届く価格帯でファッショナブルな洋服を提供したいという思いがあった。ランウエイのドレスはもちろん、25ドル(約2700円)のビーチサンダルでも「マーク ジェイコブス」らしさやクリエイティビティーを保ったものを出したかったんだ。かつての「マーク BY マーク ジェイコブス」や、(長年のビジネスパートナーである)ロバート・ダフィー(Robert Duffy)が手掛けた「スペシャル アイテムズ(SPECIAL ITEMS)」がそうであったようにね。つまり、「ザ マーク ジェイコブス」はそれらのブランドをリニューアル、もしくは再始動したようなものだと言える。

その通り。私は当時のブランド構成は悪くなかったと思っている。誰のせいで失敗したのかをここで言うつもりはないが、「マーク BY マーク ジェイコブス」は正しい方向性だったと思っているし、特にまだ“汚染”されていなかった初期の頃は素晴らしい出来だったと思う。もうかったからあれは正しかったと言っているわけではなく、私たちの信念が形になったという意味でね。

私はブランド物のコートとジャージーを合わせるような着こなしが好きだけれど、ジャージーはジャージーらしい値段であってほしいんだ。カシミヤ製じゃなくて、プリントが付いたようなコットン製のジャージーの話だよ。イブニングドレスと、ビーチサンダルやスニーカーを合わせるようなファッションが昔から大好きで、ロバートもそれを支持してくれた。

もともと、「マーク ジェイコブス」「マーク」そして「MJ」というラインアップを整えて、さまざまなコラボレーションをして、幅広い価格帯で商品を提供しようと考えていた。カシミヤのコートやイブニングドレスを作りつつ、デニムジャケットやなどのカジュアルウエア、そしてUSBスティックやコンパクトなどのアパレル以外のものも好きなように作れる体制があれば本当に自由でいいだろうなと思ったんだ。

これまでエキサイティングじゃなかったことはないよ。とはいえ、「マーク BY マーク ジェイコブス」を始めた頃はそのコンセプトをあまり理解してもらえず、何回も説明したり擁護したりする必要があったが、現在はすんなり受け入れてもらえるのではないかと期待している。そして、当時はマーチャンダイザーなどが次第に「この百貨店のためにこういうものを作ったほうがいい」と指示するようになり、私たちがやりたいこととかけ離れていってしまった。

その通り。シーズンをどう分けるかの詳細はまだ決まっていないが、毎年5シーズンに新製品を発表する予定だ。ブランドが軌道に乗ってきたら、メインの5シーズンに加えてマンスリーや2週間ごとのドロップもやるかもしれない。基本的には、コラボレーションを含めたメインコレクションを2回発表したいと考えている。最初のコレクションでは、ショット モーターサイクル(SCHOTT MOTORCYCLE)や「ピーナッツ」、そして(フランスの高級リネンメーカーの)デ・ポルトー(D. PORTHAULT)とコラボしている。

そうだね、コラボはいろいろやっている。私は2シーズン制でやる必要はないと思っていて、新製品を毎月出してもいいと思う。ただ、現状では市場の枠組みががっちりと出来上がってしまっていて、新たな製造、販売、流通の方法が出てくるか、オンラインのみでの販売でない限り、その枠組みを壊すのはとても難しいんだ。私はオンラインで買い物をしたことがないのでECについてはよく分からないのだが、素晴らしいチームが“ザ ウェブストア”をリニューアルしてくれていて、より使いやすい――“ナビゲート”しやすい、という言葉で合っているだろうか?

私はあまり使わない言葉だけれど、そのナビゲートしやすく、オンラインで買い物をする人にとって快適で楽しい体験となるようにサイトを作り変えている。

コレクションはアイテムの集合体だが、全てのアイテムに共通するテーマがあるわけではない。アイテム同士を組み合わせるのはもちろん、単品でも着られるものばかりだ。初期の「マーク BY マーク ジェイコブス」にあった、違うものを組み合わせていく興奮が「ザ マーク ジェイコブス」にはある。コレクションラインのスピリットを受け継いだ、しかし手が届く価格帯のデザイナーズジャケットとジーンズのスカートを組み合わせていくという楽しみが味わえるんだ。

そうだ。ブラウスやフーディーなど、常にコレクションに含まれているアイテムはシーズンを越えて継続的に販売しようと考えた。また、「マーク ジェイコブス」では1940年代風のドレスもシーズンごとに少しずつ形を変えながら出しているので、“ザ フォーティーズドレス”というカテゴリーも作っている。定番としてそのまま残していくものもあれば、顧客の反応を見ながら少しずつ変えて、新鮮味を加えて続けていこうと考えているものもある。

直感的に選んでいて、決まった基準はない。仕事中にふと、「あのプリントはよかったから、もう一度やろう」とか、たまたま引っ張り出してきた古いツイードのジャケットを見て「これはいいね。フレッシュに作り変えよう」という思いつきだったりするんだ。時代とともに人の体形は変化しているので、丈などの調整が必要だけれどね。過去に見たアイテムと全く同じに見えても、実はそうして細かくアップデートされている。

そうするのが正直なことだと思ったから。私は「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」が大好きで敬意を抱いているのだが、その理由の一つがリプロダクションをやっていたこと。商品のラベルに、のみの市で見つけたアイテムを再現したと表記されているんだ。作品のインスピレーションを得るため、誰もがのみの市に行くし、オンラインなどでビンテージ品を眺めたりする。それが着想源になって、最終的に全く違う作品になることもあれば、「これは素晴らしい。より多くの人々が楽しめるように再現して、さまざまなサイズで発売したらいいのでは」と思うこともあるということだ。

実際、そうだからね。これはマニフェストだという人もいたが、そうではない。私の考えをつらつらと書いたものだけれど、好きなように解釈してくれて構わないんだ。とても分かりやすい内容だと自分では思うのだが、「マーク ジェイコブス」の創成期から一緒にいないと難しいかもしれないね。「マーク ジェイコブス」を全く知らないとか、ロバートと私が共に歩んできた30年間の旅に関わっていない人には伝わりにくいかもしれないが、「ザ マーク ジェイコブス」とは何かということをよく表している文章だと思ったんだ。かつてファッショナブルだったもので、私が好きなもの、再訪したいもの、常に私たちの世界観の一部であるものを組み合わせていくことについて、意見を表明したかった。

これはとても重要なことだと思う。以前も同じ発言をして批判されたのだが、人々が欲しいものが何か私は分からない。自分が好きなものは分かるさ。私は店に行って買い物をするのが好きで、シンプルな服を上質な素材で美しく作ったものか、独特なセンスのものが好きだ。私はファッションが好きで、さまざまなものを交ぜるのが好き。デザインや価格、素材、そしてもの作りの考えが誠実で、そうして作られた“本物”が好きだ。それは昔から変わらない。

だがいわゆるZ世代など、何かアルファベットで示される世代のこととなるともう分からないね。昔からそうだったように、私は自分がいいと思うものを作っていく。これまでも、直感を信じて物事を進めた時に一番いい結果が出ているしね。私の直観が果たしてタイムリーなのか、現在の顧客に訴えかけるのかは、やってみないことには分からない。

「ザ マーク ジェイコブス」の発表と、みんなの反応がとても楽しみだ。この新ブランドについて話したり、世界観を伝える写真を公開したりしてコミュニケーションを取ることにわくわくしているよ。人々はビジュアルに反応するので、写真や動画はとても重要。どれだけ話しても相手が聞いていなければ伝わらないが、ビジュアルのアピール力は非常に強い。ビジュアルに引きつけられた人であれば、こちらの話を聞いてくれる可能性が高いし、啓発のチャンスがある。でもそのためには、まずビジュアルで誘惑して引きつける必要があるんだ。

そんな「マイケル ・コース コレクション」の向かう先は?

「マイケル・コース コレクション(MICHAEL KORS COLLECTION)」を語る上で欠かせない2つのキーワードは、“ユーティリティ(UTILITY、日本語で「機能的」の意味)”と“ダイバーシティ(DIVERSITY、日本語で「多様性」の意味)”だ。デザイナーのマイケル・コースは常に、「デジタル社会の今、毎日を忙しく過ごす女性にとって美しくも機能的な洋服とは何か?」を考え、次に「それは、人種や年齢、体型を問わず、あらゆる女性にとって美しいものか?」を見極める。そして、この2つの基準を同時にクリアした時、洋服やアクセサリー、スタイルは初めて「マイケル・コース コレクション」の名前を冠して世に放たれる。

そんなマイケル・コースは今シーズン、まずは“ユーティリティ”を考え、ついにラクチンなスタイルの極みとも言える南の島に上陸。コレクションは、鮮やかなリゾートスタイルで幕を開けた。洋服を彩るのは、南国らしいピンクやブルー、それにラベンダー。カシミヤのスエットやスエードのコート、コットンジャケット、シフォンのドレスには手作業によるブリーチでパームツリーの柄を描き、足元にはクロコダイルのビーチサンダルを合わせる。とはいえ、南国のスタイルは、さすがに都会のワーキングウーマンには真似できない。そこで南国のスタイルは中盤以降、グレーやベージュ、ネイビーに変化。相変わらず足元はサンダルだが、色が変わるだけでスタイルは一気にシティライクに変わるから面白い。

トロピカルは、“ダイバーシティ”に富んだスタイルでもあるようだ。思えば南国でのバカンス、もしくはそんな気分になれるアーバンウエアは、人種や年齢、体型を問わず、誰もが憧れるもの。汗をかく肌にまとわりつかないリラックスシルエットは、ちょっぴり太めの女性でも楽しめるスタイルだ。

頭から被るだけ、腰に巻くだけ、ガバっと羽織るだけでいつでも、どこでも、誰でも楽しく、カッコよくなれる今シーズンの「マイケル・コース コレクション」は、引き続き彼らしい“ユーティリティ”と“ダイバーシティ”に溢れている。

レイザーラモンRGが両ブランドの“あるあるネタ”を披露

「サカイ(SACAI)」と「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は10月20、21日、合同の音楽イベントを東京・渋谷のサウンド ミュージアム ビジョン(SOUND MUSEUM VISION)とコンタクト(contact)を会場に開催した。20日開催の合同ファッションショー「10.20 sacai / UNDERCOVER」を祝したイベントということもあり、オールナイトイベントかつ、台風の接近による大雨にも関わらず、会場前には長蛇の列ができた。会場には、ランウエイを歩いたモデルがフィナーレで着用した白衣そのままに来場している姿も見られた。

出演アーティストは、北村信彦「ヒステリックグラマー(HYSTERIC GLAMOUR)」デザイナー、宮下貴裕「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATHESOLOIST.)」デザイナー、森敦彦「ワコマリア(WACKO MARIA)」デザイナーが主宰するサウンドクルーのKILLER TUNES BROADCASTら豪華デザイナー陣をはじめ、ANGEL YUKAことモデルの水原佑果やダイアナチアキ、アートディレクターのYOSHIROTTEN、ロックバンドのYogee New WavesやDATSなど幅広い。高橋盾「アンダーカバー」デザイナーに「NHK紅白歌合戦」の衣装を製作してもらうほどの仲であるRADWIMPSの野田洋次郎は、Rhizomatiksの真鍋大度と共にソロプロジェクトのillionとして登場。illionの曲に加え、RADWIMPSの人気曲「DADA」を披露するなど、会場を超満員に。

実兄のPUNPEEをバックDJに現れたラッパーのS.L.A.C.K.は、NTTドコモのTVCMで話題の「東京〜NTTドコモ Style’20」や「Weekend」を披露。その直後に登場した正体不明のラッパー、Qiezi Maboのライブ中にはPUNPEEがサプライズゲストとして現れ、人気曲「Renaissance」で会場を沸かせた。

また、シークレットゲストとしてお笑い芸人のレイザーラモンRGが、演歌歌手・細川たかしに扮したこぶしたかしで登場。細川たかしの「北酒場」やバックストリート・ボーイズ(Backstreet Boys)の「I Want It That Way」、USAフォー・アフリカ(USA for Africa)の「We Are The World」に乗せ、「サカイ」は「(自身が着用する袴を指差し)こんなの多い」、「アンダーカバー」は「黒っぽい服多い」などと歌い、人気の“あるあるネタ”で会場の笑いを誘った。

増えるセレブのSNS無断投稿 アリアナ・グランデも著作権侵害で訴えられる

ニューヨークを拠点に活動するフォトグラファーのロバート・バーベラ(Robert Barbera)は5月13日、自分が撮影した写真を歌手のアリアナ・グランデ(Ariana Grande)が無許可でインスタグラムに投稿したことが著作権侵害に当たるとして、2万5000ドル(約275万円)の損害賠償を求めてニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所に提訴した。

問題となった2枚の写真は、グランデが彼女の4枚目のアルバムのタイトル“スウィートナー(SWEETENER)”の文字が入ったバッグを抱えているものだ。グランデは2018年8月17日、この写真をインスタグラムに投稿したが、現在は削除している。

訴状によると、グランデの投稿には339万2079回“いいね”が押されている。また、バーベラの写真は米国著作権局で著作権登録を行っているが、グランデがインスタグラムに投稿する際に使用許可を取らなかったと主張する。グランデからはコメントは得られなかった。

近年、セレブが自身のSNSに第三者撮影の写真を投稿して著作権侵害で訴えられるケースが増えている。モデルのジジ・ハディッド(Gigi Hadid)も19年2月にパパラッチが撮影した写真を自身のインスタグラムに投稿したことで損害賠償請求訴訟を起こされている。

モダンに生まれ変わった「ボッテガ・ヴェネタ」 最新バッグ&シューズのポイントを解説

ダニエル・リー(Daniel Lee)新クリエイティブ・ディレクターのランウエイデビューとなる「ボッテガ・ヴェネタ」の2019-20年秋冬コレクションでは、数多くの新作バッグ&シューズも発表された。特徴は、ブランドを象徴する“イントレチャート”からヒントを得たスクエアをはじめ、単純な図形モチーフを取り入れた造形的なデザインやディテール。リーは、クラシックなイメージが強かった “イントレチャート”を拡大したり、図形として捉えたりすることで、ポップかつモダンな印象に仕上げている。

アクセサリーのカラーパレットは、白黒に加え、チョコレートブラウンやティールブルー、パープル、ペールブルーなど1970年代のイタリアのインテリアから着想を得た色合いが特徴。注目の新作バッグは、プクッとしたパッド入りのレザーを“イントレチャート”の技法で編み込んだボックスシェイプのショルダーバッグで、ストラップにはウエアにも見られたような三角形モチーフがバックルとして用いられている。また、大きなスクエアモチーフを取り入れたワンハンドルバッグや、40年代のアンティークブローチからヒントを得たメタルパーツを配したシガレットケース型のアイテムも登場。ハードタイプのクラッチはオブジェのようなデザインで、造形的なアプローチを強く感じさせる。さらに、リーが就任後初めて手掛けたデザインもアップデートされている。トートの“マキシ カバ”はビニールのような素材でアレンジ。オーバーサイズクラッチの“ザ・ポーチ”は極細のナッパレザーを編み込み、ループフリンジで覆われたボリュームのあるスタイルを提案する。

ウィメンズのシューズは、2019年プレ・フォールでデビューした“イントレチャート”のスクエアトゥパンプスをぷっくりしたキルティングでアップデートした他、パズルのようにレザーパーツを組み合わせたサンダルや、シャープなポインテッドトゥの先端だけをスクエアで仕上げたようなローヒールパンプスを提案。メンズにはキルティングで仕上げたレースアップシューズが登場する。また、もともとメンズ用にデザインされていた厚底のバイカーブーツはウィメンズにも採用され、メンズ・ウィメンズ共通のアイテムに。ブラック、ブラウン、ネイビーの3色展開で、スタイリングに強さを加えた。

ネットで家具をオーダーメイド 建築テックのスタートアップがサービス開始

デジタルファブリケーション技術を活用した設計施工を行う建築テック系スタートアップのVUILD(ヴィルド、秋吉浩気社長)は4月11日、オーダーメイドの家具をオンラインで設計できるオンデマンドサービス「エマーフ(EMARF)」をローンチした。

同サービスでは、公開されているテンプレートから家具の形状、高さや幅などのサイズ、木材の種類などのカスタマイズが可能。作成したデータはVUILDと連携する工房に送信され、任意の工房で出力される。ユーザーが工房へ出向き、工房のオーナーのサポートのもとで製作に携わることも可能だ。「エマーフ」は“FRAME”を逆さ読みにした造語で、中央集約型の大量生産から地域分散型の個別生産へともの作りの構造(フレーム)を変えるというメッセージが込められている。

価格は“さんかく椅子”で約1万円から。工房の所在地やサイズ、材質などから総額が確定される。価格の内訳を公開しており、価格の透明性を高めている。現在は椅子や棚など4種類のテンプレートが公開されており、今後ユーザーが自作のデザインテンプレートを登録することも可能になる。登録されたテンプレートは同社が強度や製造方法を監修したのち、他のユーザーにも公開する。

ユーザーが編集した加工データを即時生成する技術は現在特許出願中。今後は他サービスと連携し、手描きのスケッチから3次元データを自動生成するシステムの開発を目指す。また、設計データ通りに木材を削り出すことができるデジタル木工機械のショップボット(Shopbot)の導入を各地で進めることで、生産拠点の拡充を計画している。

同サービスのリリースに合わせて、ホームセンターチェーンのカインズやパナソニック、不動産会社のリビタ、ウェブ制作会社のカヤック、富山県南砺市とのコラボレーションも開始する。企業や自治体と連携し、自立分散型の生産流通システムの模索、ショップボットの運営などを進めていく。5月6日にはカインズ町田多摩境店で同サービスを使ったワークショップを開催する。

VUILDは、建築家の秋吉浩気が2017年11月に設立。デジタル建築・加工技術を導入することで、森林資源の地産地消を可能にする水平分散型の建築産業構造の創出と、個人が創造性を発揮し、自らの暮らしを自らの手でつくり上げられる社会の実現を目指す。18年1月に第三者割当増資を行い、孫泰蔵氏が率いるVCのミスルトウ(MISTLETOE)および不動産・住宅情報サイト「ライフル ホームズ(LIFULL HOME’S)」を運営するLIFULLから1億円を調達している。

流行語大賞流行の発信源ファッション・ビューティ業界でも使われた?

ユーキャンは第35回2018年新語・流行語大賞を発表した。年間大賞は平昌オリンピックで銅メダルを獲得した女子カーリングチームの「そだねー」だった。その他、トップテンには「eスポーツ」や「(大迫)半端ないって」など国際大会が多かったこともあり、スポーツにまつわる語がランクインした。ハリウッド映画界で発覚したセクハラ被害を発端に拡大した「#MeToo」運動のようにファッション業界とも関係の深い語も選出された。ここでは、ノミネート語の中から2018年のファッション・ビューティのニュースに関係があった言葉を紹介する。

平昌オリンピックの女子カーリング日本代表チーム「ロコ・ソラーレ」が、競技中に交わしていた言葉だ。競技の休憩時間には円になっておやつを食べる“もぐもぐタイム”がテレビに映し出されるなどお茶の間の人気者になった。日本ネイリスト協会が主催する「ネイルクイーン2018」では同チームが特別賞に選ばれた。メンバーが日頃からネイルケアを含めた指先の手入れを行っており、試合前にネイルアートを施したメンバーもいたことなどが特別賞受賞の決め手になった。

「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指し、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技としてとらえる際の名称。欧米でプロ化が始まり、日本でも2016年に日本プロeスポーツ連盟(2018年に日本eスポーツ連合に統合)が設立された。同連合は、eスポーツがオリンピックの正式種目に採用されることを視野に入れ、さまざまな施策を行っていくという。米LA発「アンディフィーテッド(UNDEFEATED)」は、ニューヨーク初のプロeスポーツチーム「ニューヨーク エクセルシオール(New York Excelsior)」のチームジャージーを手掛けた。国内では、ビームス(BEAMS)が日本eスポーツ連合のオフィシャルスポンサーになるなど、ファッション企業のeスポーツへの参入も増えそうだ。

2018年FIFAワールドカップロシア大会初戦のコロンビア戦で、大迫勇也・選手が決勝ゴールとなるヘディングシュートを決めた。これを機にブームが再燃したのが「大迫半端ないって」。大迫選手が鹿児島城西高校の選手だった09年、全国高校サッカー選手権準々決勝で対戦した滝川第二高校の主将が、敗戦後に悔しさで涙しながら大迫の類いまれな技術力について話したときの表現だ。ワールドカップ閉会後の9月には、ここぞとばかり(?)に「半端ないって」の名を冠した食パン専門店が神奈川県相模原市にオープンした。

田中圭が演じる33歳のダメ男、春田創一に想定外のモテ期が訪れる純愛ドラマ。吉田鋼太郎が熱演する春田の会社の上司と林遣都が演じる春田のルームメートを中心に芽生える、男性どうしのオフィスラブを赤裸々に描いた。同性愛やダイバーシティーが同ドラマのテーマの一部になっているが、ファッション・ビューティ業界ではLGBTイベントへの企業参加やダイバーシティーを推進する社内制度の新設など、こうした分野で先進的な取り組みが見られた。

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米「ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)」がハリウッド映画界の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)らのセクハラ疑惑を報道するや否や、ハリウッドにとどまらず性被害を告発する女性が続々と現れた。これが「#MeToo」運動となって、ファッション業界にも波及した。テリー・リチャードソン(Terry Richardson)、ブルース・ウェーバー(Bruce Weber)、マリオ・テスティーノ(Mario Testino)といった有名写真家らが真っ先に槍玉に挙げられ、その後もカール・テンプラー(Karl Templer)やゴーシャ・ラブチンスキー(Gosha Rubchinskiy)が告発された。

サザビーズ香港で日本人が15億円超で88.22カラットのダイヤモンドを落札

4月に開催されたサザビーズ香港(SOTHEBY’S HONGKON以下、サザビーズ)ジュエリー・オークションで、88.22カラットのオーバルダイヤモンドを日本人の個人コレクターが落札した。このダイヤモンドはDカラー、フローレス、タイプ2Aと最高レベルの品質だ。ほとんどのダイヤモンドには窒素などの不純物が含まれるが、タイプ2Aは純粋に炭素だけで構成される、全体の2%以下という非常に希少性が高いものを指す。

50カラット以上のオーバルダイヤモンドが登場したのはオークション史上3つ目で、カラット数も88と、中国をはじめアジア諸国で“完璧、繁栄、永遠”の象徴であるラッキーナンバーが2つ重なっており注目が集まった。

3人の入札者が競り合った結果、日本人の個人コレクターが落札予想価格の8800万~1億香港ドル(約12億5600万~14億2800万円)を上回る1億800万香港ドル(約15億4200万円)で落札。落札者は3月にサザビーズ東京で開催された下見会でこのダイヤモンドを初めて目にしたという。

「アンダーカバー」がウィメンズのショーを休止、パリ・メンズへの参加も発表

「アンダーカバー(UNDERCOVER)」がパリで発表した2019-20年秋冬コレクションをもってウィメンズのショーを休止、併せてメンズ・コレクションを19年春夏からパリで発表することを公式インスタグラムで発表した。

過去にもウィメンズのショーを休止していたことがある同ブランド。今回の休止について高橋盾デザイナーはインスタグラムで「この”we are infinite”のショーをもってしばらくレディースのショーをお休みします(もちろんデザインは続けます!)それに代わり、6月からパリコレクションでメンズのショーを始めるという一大決心をしました。僕自身めちゃくちゃ楽しみです!皆さん楽しみにしていてください」と、メンズ・コレクションへの注力が理由とコメントしている。同投稿には東京のファッションシーンをけん引するブランドの一大発表だけに国内外から多くのコメントが寄せられている。

パリには「サンローラン」が必要 粛々と “粋”をカタチにし続けるヴァカレロの力

サンローラン(SAINT LAURENT)」の2019-20年秋冬コレクションは、80年代にメゾンのアイコンだった3人の女性へオマージュを捧げた。カトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)、ビアンカ・ジャガー(Bianca Jagger)、そしてベティ・カトルー(Betty Catroux)。過去のコレクションでも何度も名前が上がってきた3人を、現在のクリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)は、まるで彼女たちのパワーを倍増させるかのようにパワフルに扱う。巨大なショルダーラインのジャケット、とても大きなリボンを飾ったドレス、フェザーで作るまん丸のドレス。特にムッシュ・サンローラン(Saint Laurent)の親友であり彼が作る服をこよなく愛したベティ・カトルーをほうふつとさせるパワーショルダージャケットが今季のイメージを決定づける。間違ってもリアルクローズとは言えないが、間違いなく「サンローラン」だ。

「サンローラン」というブランドは数多いパリブランドの中でもやはり特別な存在だ。パリのファッションは、業界関係者だけではなく一般の人たちも、今でもパリの街中にイヴ・サンローラン本人の亡霊を見続けているようなところがある。夜のパリの街角でスモーキングジャケットを着て立つ女性。手にはたばこ。ヘルムート・ニュートン(Helmut Newton)のあの有名な写真に見る“粋”は普遍的だ。“詫び寂”が時代を問わず日本人の思考や文化の中に根ざしているように、パリの人たちには「サンローラン」的な “粋”が、大げさに言えば生きてゆくために大切なのだと思う。スモーキングジャケットに見る、女性性と男性性の両性を持つ官能的な強さは、この先も人々の心をとらえるだろう。

だから、「サンローラン」の服は、服それだけではなく、着る人を含めてスタイルが成立する。前出の3人のようにミューズを立て、ショー会場には「サンローラン」の粋を体現するセレブリティーを大勢招くのも彼らのルックスや立ち振る舞いを含めて「サンローラン」というブランドが成立するからだ。ビアンカとドヌーヴは今季もショー会場に姿を見せた。

冒頭のジャケットの肩のラインは80年代のものよりずっと大きくインパクトがあり、パワフル。中には制作に100時間をかけたテーラードもある。巨大なリボンが肩から飛び出すアート作品のようなドレスも登場し、ヴァカレロが得意の造形に心血を注いでいるかがわかる。レッドカーペット映えする衣装のような存在だが、コマーシャルピースが別に用意されている以上、ショーではヴァカレロなりに現代の“粋”を突き詰めて振り切ったエキセントリックな「サンローラン」でよいのだと思う。「サンローラン」は現在、ショー形式でのオートクチュールの発表は行なっていないが、クチュールビジネスはドレスとテーラードの両方を継続しており、ムッシュ・サンローラン時代からの職人たちとの関係性も維持している。だからこそ実現するカタチであることも重要なポイントだ。

えぐるような胸元のカッティングが象徴するように、カットとパターンという自分の強みを生かして、粛々と「サンローラン」であり続けようとするヴァカレロの姿勢は、デビュー以来変わらない。エディ・スリマン(Hedi Slimane)が「セリーヌ(CELINE)」に就任し、先シーズンは古巣である「サンローラン」“そのママ”なコレクションを発表したことで、顧客からみればここ数カ月は明らかに混乱する状況に陥っていた。しかし、今季の「セリーヌ」はメゾンの1970年代のアーカイブから着想を得た内容へシフトしたため、ウィメンズにおいては両ブランドの違いは明快になった。課題はメンズ。「サンローラン」のメンズは、言わばエディが作り上げたものだけに複雑だが、ウィメンズ以上にヴァカレロの試練が大きいのは間違いないだろう。

美人エグゼクティブ2人が語る、ラグジュアリーホテルとカシミヤブランドのコラボから見るホスピタリティビジネスの今

世界最大ホテルチェーンのマリオット・インターナショナル(MARIOTT INTERNATIONAL)のホテルブランドの1つ「ラグジュアリーコレクション」では、アンバサダーである“グローバル・エクスプローラー”とのコラボレーションを通してブランドの世界観を発信している。ファッションショーのフロントローでおなじみのソフィア・サンチェス・デ・べタク(Sofia Sanchez De Betak)やファッションデザイナーのマルゲリータ・ミッソーニ(Margherita Missoni)、ジュエリーデザイナーで俳優のワリス・アルワイヤ(Waris Ahluwalia)など、感度の高い宿泊者にアピールするアンバサダーばかりだ。そのアンバサダーの一人にニューヨーク発カシミヤブランド「リンガ・フランカ(LINGUA FRANCA)」の創設者であるラシェル・ハラスカ・マクファーソン(Rachelle Hrska MacPherson)が加わり、限定トラベルセットを制作。その発表のために来日したマクファーソンとカーリー・ヴァン・シクル=マリオット・インターナショナル グローバルブランドマーケティング部門ディレクターに話を聞いた。

「ラグジュアリーコレクション(THE LUXURY COLLECTION)」には、世界最高峰のホテルやリゾートが100軒以上加盟している。ベニスの「グリッティパレス べニス(GRITTI PALACE VENICE)」やドバイの「アルマハ デザート&スパ ドバイ(AL MAHA DESERT AND SPA DUBAI)」などユニークなラグジュアリーホテルばかりだ。日本には東京の「ザ・プリンスギャラリー東京紀尾井町 (THE PRINCE GALLERY TOKYO KIOICHO以下、プリンスギャラリー)」や京都の「翠嵐 京都(SUIRAN HOTEL KYOTO以下、翠嵐)」、宮古島の「イラフSUI 沖縄宮古(IRAPH SUI OKINAWA MIYAKO以下、イラフ)」の3軒がある。

今回のコラボレーションの経緯は?

カーリー・ヴァン・シクル(以下、シクル):「ラグジュアリーコレクション」は世界各地の文化や人々と深く結びついたホテル。そして、「リンガ・フランカ」はニューヨークを拠点に現地の女性職人が刺しゅうしたフェアトレードのカシミヤを作っているという点で共通の価値観があると感じた。ラシェルと数日間過ごしてみて、アンバサダーとして完璧だと思ったの。そこで、旅で重宝するトラベルバッグを作ることにしたの。

ラシェル・ハラスカ・マクファーソン(以下、マクファーソン):「リンガ・フランカ」にはデザインを通して人々をつなげたいという思いがある。日本からの引き合いも多く、4月末には都内の百貨店でポップアップも予定している。日本はエキゾチックだし、とてもファッショナブルでトレンドの発信地でもあるから、発表する場としては最高ね。

限定トラベルキットはネイビー、ブラック、ブラウンの3色で425ドル(約4万7100円)。6月から「リンガ・フランカ」のウェブサイトおよび「ラグジュアリーコレクション」のオンラインストア、一部の「ラグジュアリーコレクション」のホテルで販売 PHOTO : KOHEI KANNO

「リンガ・フランカ」はニューヨーク在住の女性が全て手作業で刺しゅうをしているというが何人の職人がいるのか?

マクファーソン:80人いるわ。なかなか職が見つからない社会的に不利な立場の女性をサポートするのが目的よ。刺しゅうの仕方を覚え、働くことで正当な賃金が得られる。「リンガ・フランカ」は200以上のチャリティーに参加していて収益の一部を寄付しているの。少しでも社会に貢献するべきだと思うから。トラベルバッグの収益金は全てチャリティーに寄付する。

アンバサダーを選ぶ基準は?今まで誰とコラボレーションしたか?

「ラグジュアリーコレクション」のホテルに滞在するような、旅に対して情熱を持っている人物。いわゆる、ニッチなラグジュアリートラベラーね。ソフィアとはキモノ(ローブ)、マルゲリータとは子ども用のバッグを製作したわ。アンバサダーは個人だけど、実はつながっていたり、どこかで偶然知り合ったりしているから、まるで小さなコミュニティーのようなものね。

左から、発表会でトラベルセットを紹介するシクル・ディレクター、マクファーソン創設者、アルジュン・ヴェルマ=マリオット・インターナショナル アジア太平洋ラグジュアリーブランドコミュニケーションズ シニアマネージャー

クラシック、デザイン、ソーシャルなどさまざまなタイプのホテルが存在するが、現在のラグジュアリートラベルの傾向は?

いわゆる“ステータス”の意味が以前と変わってきている。自己満足のある体験ができる旅こそがラグジュアリーと感じる人々が増えている。ラグジュアリーホテルの中では常にクラシックやデザインホテルに対する需要はある。しかし、今は旅先でのローカルな体験を望む傾向が増えている。例えば、ワークショップやシェフによる料理教室への参加、プライベートショッピングももちろんそうだ。ラグジュアリートラベラーの好みはまちまちだが、誰もが語れる旅のストーリーを持っている。「ラグジュアリーコレクション」は、それぞれのホテルが個性的で、さまざまなタイプの宿泊客に合う現地の文化と結びついた体験を提供している。

例えば、今回の日本滞在はどのような旅程か?

ラシェルの家族と一緒に京都の「翠嵐」に滞在して、茶道を体験したり、竹林に散歩にいったり素晴らしい時を過ごした。東京では「プリンスギャラリー」に宿泊し、表参道にショッピングに行ったし、ゴールデン街にも行ったわ。桜が見られたのでラッキーね。これから沖縄宮古島の「イラフ」に行くので楽しみよ。

米ニーマン・マーカスがNYに出店 大型再開発地区「ハドソンヤード」内に

米百貨店ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS以下、ニーマン)は3月15日、ニューヨーク・マンハッタンの大規模な再開発プロジェクト「ハドソンヤード(HUDSON YARDS)」の一部である複合施設内に新規オープンする。同百貨店は建物の5~7階に入り、5階は他店と共同使用するが、6階と最上階の7階は占有する。売り場面積はおよそ1万7500平方メートル。

テキサス州ダラスを拠点とするニーマンは118年の歴史がある老舗の百貨店で、ハドソンヤード店が43店目となるが、マンハッタンに出店するのはこれが初めてだ。同じニーマン マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP)の傘下で、ニューヨーク5番街にある米百貨店バーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)の創業者一族との約束によってニーマンはこれまでマンハッタンに進出していなかったが、“経済的な解決策”により可能になったという。しかし、「ハドソンヤード」はいわゆる繁華街ではないミッドタウンウェストに位置するため、その成功は未知数だ。

ジェフロイ・ヴァン・ラムドンク(Geoffroy van Raemdonck)最高経営責任者(CEO)は、「ハドソンヤード店はラグジュアリー・プラットフォームを構築するという当社の方向性を反映しており、ラグジュアリー志向の顧客を引き付ける買い物体験やサービスとは何かを実験する場だと考えているので、競合とは異なるタイプの店になるだろう。現在、ECではニューヨーク市に住む顧客の売り上げがおよそ1億ドル(約111億円)、より広域なニューヨーク都市圏まで含めると2億ドル(約222億円)程度だが、顧客の買い物体験をさらに向上させるためには実店舗が必要だと考えて出店した」と語る。同百貨店の年間49億ドル(約5439億円)の売り上げのうち、約3分の1がオンラインによるものだ。

ニーマンは、アパレル製品のパーソナライズやグルメ、旅行、ヘルスケアなど、さまざまな分野で新たなコンセプトを生み出すべく、“アイデア・ファクトリー(IDEA FACTORY)”プロジェクトを18年に発足させた。今までにないサービスや体験を提供する“次世代型の店舗”を作り上げ、今後オープンする店や既存店に適用するという計画だが、ハドソンヤード店はその一環だと言えるだろう。同店にはファッションショーやサイン会などが開催できる“ニーマン・マーカス・ライブ(NEIMAN MARCUS LIVE)”というおよそ90平方メートルの広場が設けられているほか、料理のテイスティングやカクテル作りが体験できるオープンキッチンが設置された“クック&マーチャント(COOKS & MERCHANTS)”コーナーが作られている。

他にも、ハドソンヤード店では以下のようにさまざまな新しい試みが行われているが、今後も顧客の反応を見ながら変えていく予定だという。

•ニーマンの他店にはレストランが1~2カ所しかないが、ハドソンヤード店には「バー・スタンレー(BAR STANLEY)」と「ゾディアックルーム(ZODIAC ROOM)」、そして“クック&マーチャント”内のカフェと3カ所ある

•タッチパネルで店員を呼びだしたり、照明を変更できたりするハイテクな試着室があり、モバイルアプリでの支払いも可能

•高級マンションのようにしつらえられた、パーソナルショッピング用のスイートルーム

•オンラインで実施している“デジタルスタイリスト”によるスタイリングサービスが受けられるラウンジ

•細胞を活性化して肌の状態を改善する効果があるというLEDライトセラピー機能があるベッド“ライトスティム(LIGHTSTIM)”によるトリートメントが受けられる。6万5000ドル(約721万円)でベッドを購入することも可能

•ヘアサロン、ネイルサロン、エステサロンがある

•洋服やレザーグッズの修理やカスタマイズができるアトリエ

•店内のBGMを顧客がリクエストできる“ロックボット(ROCKBOT)”サービスの提供

ニーマンが進出するエリアの反対側であるイーストサイドには、バーニーズ ニューヨーク(BARNEY’S NEW YORK)やブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE’S)、サックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)などの有名百貨店があるため、開店後はどのエリアに住む顧客がハドソンヤード店に足を運んでいるのかを詳しく分析する。また、バーグドルフ・グッドマンの売り上げがニーマンに流入しているかどうかも分析する。ヴァン・ラムドンクCEOは、「バーグドルフを競合だとは考えていない。サービスの差別化ができるよう互いに切磋琢磨し、グループ全体としてさらに向上したい。ハドソンヤード店は、デジタルスタイリストやコンシェルジュサービス、市内の当日配送など、ラグジュアリーな体験を顧客に提供する。ニューヨークは競争の厳しい街だが、競い合うことで顧客へのサービスがいっそう向上していくのでいいことだと思う」とコメントした。同氏はハドソンヤード店の売上目標を開示しなかったが、ニーマンがおよそ45億ドル(約4995億円)の負債を抱えていることを踏まえると、かなり大きな成功を収める必要があるだろう。

2005年に開始された「ハドソンヤード」再開発プロジェクトは、民間企業によるものとしては米国最大規模であり、約半分のエリアが今回グランドオープンする。およそ169万平方メートル(東京ドーム約36個分)におよぶ広大な敷地には複数の高層オフィスビルやマンション、商業施設やライブ会場、ホテルなどが建設されている。同プロジェクトの開発に携わっているデベロッパーの一つ、リレイテッド・アーバン(RELATED URBAN)のケン・ヒンメル(Ken Himmel)社長兼CEOは、「ニーマンが1階ではなく上階に入ることに同意してくれるよう、最上階を含む上階レベルが建物の中で最も魅力的になるように設計した。柱やエレベーターの列などの障害物がない大きな床板と非常に高い天井を確保して、5階のエントランス前に道路のようなスペースを作った。まるで地上階のような、豪華で広々とした入り口を演出した」と語った。

一般的に小売店は建物の地上階に入ることを好むが、ニーマンは上階に入ることに同意した。ヴァン・ラムドンクCEOは、「特に問題はない」と述べた。建物の1階にもニーマン専用のロビーがあり、コンシェルジュが顧客を3台の直通エレベーターに案内するようになっているが、5階の入り口がメインエントランスだと考えているという。幅47mのエントランスは大きな窓に面しており、外の共有スペースに造られた巨大なモニュメント“ザ・ベッセル(THE VESSEL)”を見ることができる。これは英芸術家兼工業デザイナーで、ロンドン五輪の聖火台などを作ったことで有名なトーマス・ヘザーウィック(Thomas Heatherwick)が手掛けた作品だが、ニーマンの店内にも米彫刻家のフランク・ステラ(Frank Stella)、米画家のロイ・リキテンスタイン(Roy Lichtenstein)、米写真家のロクサーヌ・ロウィット(Roxanne Lowit)などのアーティストによる作品や、ニーマン・マーカスの二代目社長であり、後に会長を務めた故スタンレー・マーカス(Stanley Marcus)が「ニーマン・マーカス・コレクション(NEIMAN MARCUS COLLECTION)」のために収集した美術品など、305点もの芸術作品が置かれている。ヴァン・ラムドンクCEOは、「ハドソンヤード店にはニーマンのDNAが組み込まれているが、ニーマンの他店とは違う店づくりがされている」と締めくくった。

トップ ニュース 「ロエベ」からメンズの新ライン誕生 “自然を愛する男性”を体現 前の記事 ニュース 次の記事 「ロエベ」からメンズの新ライン誕生 “自然を愛する男性”を体現

ロエベ(LOEWE)」新メンズライン“アイ/ロエベ/ネイチャー(EYE/LOEWE/NATURE)”を発表した。日本では、伊勢丹新宿本店メンズ館および阪急メンズ大阪で1月9日からポップアップストアを開き、10日から「ロエベ」銀座店や日本橋三越本店、ギンザ シックス店、名古屋店、大阪高島屋店などで取り扱う。

同ラインは、“自然を愛し、活動的な服を着て、地球のあらゆる場所を冒険する男性”を体現するコレクション。レディ・トゥ・ウエアとバッグを中心とするアクセサリーをラインアップする。

ウエアは、テクニカル素材のパーカやリサイクルコットンを一部に使用したニットジャンパー、トラウザー、シャツなどのカジュアルなアイテムがそろう。アウトドアの服とは異なる鮮やかなカラーを使用し、実用性とデザイン性を備える。

アクセサリーは、最先端の技術を持つ日本の工場が手掛け、素材には高品質のキャンバスやカーフスキンを使用。バックパックやトートバッグ、メッセンジャーバッグをラインアップする。

また、ローンチに合わせイメージ動画を公開した。イギリス人俳優のジョシュ・オコナー(Josh O’Connor)がスペインのクレウス岬の大自然を自転車で駆け巡る内容で、同ラインの世界観を表現する。なお、同ラインが1アイテム売れるごとに、15ユーロ(約1845円)をプラスチック汚染に関する団体や対策に寄付する。